2014/09/30

六社一観音連絡協議会3

第一話の鬼退治については、避けては通れない。
要約すると、つまりだ。

高賀山と瓢ケ岳のあたりに妖鬼という魔物が住んでいて村人を悩ましてたそうな。それを都に陳情すると帝は藤原高光をその退治のつかわした。彼は苦労しながらもそれを退治して都に戻ったが、その魔物の亡霊が居残りまたまた悪さをして村人が困っていた。再び高光が遣わされ、その亡霊を退治したそうな。
その際に信仰している虚空蔵菩薩が老人に姿を変え高光たちに粥を馳走したそうで、道に不案内な彼らを鰻が道案内したとか。
それが元でその地を粥川といい神の使いとしてその地区では今でも鰻を食べないそうな…。

その高光が熱心に信心していたのが虚空蔵菩薩であったため、星宮神社は今も虚空蔵菩薩を本地仏としている。らしい。高賀神社もしかり。

ここでややこしいのが神社=神であるはずが菩薩さんという仏であるということ。
それはつまり、当時の神社は別当寺を有していたからなんだろう。
星宮神社には粥川寺、高賀神社は蓮華峰寺とちゃんとした寺があったが、明治政府の指導のもと神仏毀釈という政策で寺が分離されたために今のようなおかしな形になったってことだね。高賀神社はその際に寺を離れた場所に移して文化財を保護している、でも星宮はそうでなく、ずっと寺も保護していたと言える。
当然寺院の施設は下の地区にあったようで、その史跡があるというらしい。
それは文献に書かれていて、池田先生の話にはなかったなって思うけど。

何れにしろ、私が以前思ったのは鬼退治は瓢の話で高賀は二の次ってことだったんだけど、今思えばそうでなくて、一つの史実?として存在してるんだってことだね。

そりゃ考えればおかしい点も多々あるけど、一つ言えるのは、こんな山奥に都の風が流れ込んで、歌にしてもある意味発展してきてたってことだね。
私はかみさんの実家が粥川だからあまり声を大にして言えなかったけど、この地区は平家なんかの落人の住む場所だったとおもってた。でも、縄文土器が出土したりするらしいから、太古の昔から人が住み暮してたってことがわかった。

深いね、歴史は。

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