2014/11/24

高賀六社巡り 9

瀧神社から最後に回るのは、片知の金峰神社。
ここは都から来た藤原高光が、初めて魔物の正体を見た地とされている。形を見たから形智、片知となっていったよう。

ここは瓢ケ岳の登山口へ向かう時に通るんだけど、素通りしてるな。
昔はこの地から片知山を経て瓢ヶ岳というルートをとっていたはず。この山を越えると根村や家の向かいの地に下り立つはずだよ。そうそう、面白い話を聞いた。この片知山の隣に母野洞という三角点のあるピークがあるんだけど、この片知の人々は昔、街道を歩いて美濃町まで出ないで、母野洞を越えて越美南線須原駅(現長良川鉄道母野駅)へ出て岐阜とかに向かったそうな。
ちょっと考えられない感覚だね。


正面の拝殿、立派だよ。
奥の本殿の脇には諏訪神社と忘れたけど別の神社が建ってた。
御神体は阿弥陀如来、十一面観世音菩薩、蔵王権現といわれているそうな。
つまりは、高賀信仰がそうであるように、山岳信仰がごちゃごちゃしてる時に作られていて、ここは特に吉野の金峯神社に由来するようで。

境内は広くて立派なんだけど、いろんな石碑が建ってるんだよな。
お稲荷さんの赤い社もあったし、不思議な場所だったね。
でもまぁ銀弊社だし、地元に大切にされてるんだなってことがわかったよ。

ここで3時近く。
ほぼ一日かかったよ。
車で移動してそうなんだけど、円空さんの頃の修験者は、歩いて高賀三山を上り下りして六社にお参りするのが修業だったわけで、考えられないね。


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