2010/08/25

そんなんね…

今日戻ったら、流し台のシンクにウチの高校生の息子の弁当箱が放り込んであった。
どうしてか、それは息子の高校は二学期制だから学校が始まっただけのこと。
僕が高校生の時も2学期制だったおかげで、10月に入ると休みが数日続いた。
これは親父が喜んだわ。
今と違って、当時は10月の頭が稲刈りの時期だから、僕が家でゴロゴロしてるしそりゃ使われるワナ…(笑)。
と言って、今のように機械があるわけじゃないから、そりゃ単純肉体労働が待ってるだけ。
イヤやったな、正直。
だから、今息子に無理強いは出来ないのよ。
昔の後ろめたさが思い出されてね。
長男はこの稲刈りで目覚めて、いつか書いたように倒れないコシヒカリを作るんだって農学部に入ったまま未だに出てこない。
次男は、ちょっとだけコンバインに乗れるようになって、今年も手伝ってくれるだろうなって思うわ。
そうこうしながら、僕が実際に農協に売る米の量なんて、せいぜい600Kg程度。ホンの十数万円そこそこ。完璧な赤字経営。
それはどうしても、僕の田には弟家族2世帯がぶら下がってるから仕方ないのね。
だからotsuruちゃん、たまには稲刈りでもいいから手伝ってあげてね。
どんな思いをしながら、きっとあなた達においしいお米を食べてもらいたくて、汗だくだくになりながら4ヶ月の間肥料入れたり農薬散布されてるんだろうから。 その親さんの汗の結晶が炊きたての時の香しさになって現れるんだと思うよ。
きっとお子さんたちは、大人になって買った農薬にたっぷりまみれた他人作った米がいかにまずいかを知ると思うよ。
だからなんであれ、どんな形であれ、そういった土壌、環境を無くすことはして欲しくないなって思うのよ。
だからおばあちゃんのお米でなくて、おじいちゃんのお米なんだから。

自治体の農業関係の集会に行って思うもん。
(10年もやってたんだって、これを…)
お年寄りだけで管理の出来なくなった農耕地がいっぱいあるって。
現実に、ウチの前の田は耕作放棄地だからね。
農業の中で、正直稲作が一番機械化が進んでいて楽なジャンルだなって、野菜もまね事(家庭菜園)で作ってみて思うから。
日本がこの先世界大戦に巻き込まれて、食料が輸入出来なくなっても、僕はしぶとく自家製で生き長らえていくだろうなって自信があるよ。
魚釣りも出来るし山もあるから、そこそこ飢えない程度にはね。
そう思って自分の持ち山に入って、マツタケ採って来たことあったな、随分前だけど。

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